【毎週更新】AI×お金最新ニュースまとめ──2025年5月9日〜15日
今週のハイライト
AIと金融が交差するスタートアップ界隈では、専門特化型エージェント企業の大型調達が相次ぎ、ドバイ FinTech Summit では中国大手が新たなAIスイートを公開しました。国内では金融庁がAIディスカッションペーパーの英訳版を公表し、ルール整備が前進しています。
1.グローバル資金調達の動向
| 日付 | 企業 | ラウンド | 金額 | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 5/15 | Samaya AI(米) | B | $43.5M | 金融サービス向けAIエージェントを拡張 |
| 5/14 | Harvey AI(米) | C | $250M超 | 評価額が半年で$5Bへ上昇 |
| 5/13 | Stash(米) | H | $146M | AIガイダンスで400万ユーザーを獲得 |
| 5/12 | Hyperbots(印) | A | $6.5M | 財務・経理AIコパイロットを提供 |
| 週間合計 | — | $477.6M | FinTech全体で堅調な資金流入 |
今週の調達額は約4.8億ドル。Samaya AIやHyperbotsなど金融業務を垂直特化で効率化するAIが投資家の注目を集めました。Harvey AIは法務領域の成功を背景に金融コンプラ市場へ横展開を狙います。
2.新サービス・プロダクト
Ant Digital Technologies、ドバイでAI FinTechスイート公開
Ant Group傘下の同社はDubai FinTech SummitでAML/KYCやリスクモデル生成を統合したAIスイートを発表しました。中東市場に照準を当て、ゼロコード開発基盤「Agentar」も同時リリースしています。
AdvisorEngine、AIノートテイカー3社と連携
米AdvisorEngineはJump、Zeplyn、Zocksと提携し、面談音声を即座に要約しCRMへ登録する機能を提供開始。営業現場の記録作業を大幅に短縮します。
Metareal RA、ロボアド運用レポートを自動生成
東京発メタリアル社の新プロダクト「Metareal RA」は、AIがリスク要因分析からPDF出力まで行い、運用担当者の月次レポート工数を70%削減します。
3.国内規制のアップデート
金融庁は「AI Discussion Paper」の英語版を4月に公開し、健全なAI活用に向けた論点を整理しました。金融機関によるAI導入の“チャレンジしないリスク”を指摘し、実証実験からベータ運用への移行を後押ししています。
4.家計管理&投資アプリの最新トレンド
- 米Rocket Moneyが米メディアのアプリランキングで“Mint後継筆頭”として紹介。サブスク自動キャンセル機能が高評価。
- SBIラップのAI投資コースは3月リポートでTOPIX比+2.8%を達成。
- 海外ロボアド上位5社は投資家の性格診断に基づくAIポートフォリオを提供開始。
5.アドバイザーテック・B2B SaaSの動向
Kitces.comの月例レポートによると、独立系カストディAltruistが1.52億ドルを調達し、AIパーソナライズドレポート機能を強化しています。RIA(独立投資顧問)向けでは「AI生成運用報告」が標準になりつつあります。
6.今後の注目イベント
- 5/20〜22:AI in Finance Summit NY(BlackRock・JPMorgan登壇)
- 5/23:金融庁「生成AIと金融コンプラ」公開ワークショップ
- 5/24:Dubai FinTech Summit 2025 リキャップウェビナー
まとめ
今週は垂直特化型AIの資金調達と生成AI導入の本格化が際立ちました。スタートアップ側は規制動向を注視しつつ、業務効率を即可視化できるソリューションを武器に投資家を惹きつけています。来週も木曜(5/22)に最新まとめを公開予定です。
- 今週のAIフィンテック資金調達総額はいくらでしたか?
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5月9日〜15日の世界全体では約4億8,000万ドルがAIフィンテック企業に投下されました。
- Samaya AIが調達した資金の主な用途は?
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AMLやKYC業務を自動化する金融特化AIエージェントの機能拡充と海外展開に充てられます。
- ドバイ FinTech Summitで発表された新サービスの特徴は?
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Ant Digital Technologiesがリリースしたスイートは、リスクモデル生成と顧客対応AIを一体で提供します。
- 国内規制に関する今週の重要トピックは?
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金融庁が生成AI活用の論点を整理したディスカッションペーパー英訳版を公表し、議論が加速しました。
- AI家計管理アプリで注目を集めた機能は何ですか?
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サブスク自動キャンセルと個別支出コーチングなど、家計改善を即実行できるAIコーチ機能が話題です。
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